中卒で迎える社会人人生
公開日: |更新日:
こちらでは中卒の状態でいると、このご時世ではどうしても比較の対象となってしまい、自身に対して有利に働くことが厳しい実情があることについて説明します。
進学したくても…
いじめや人間関係で不登校になったり、自分の夢を実現するためや高校が自分に合わないなどが理由で高校を辞めてしまう人がいますが、ある調査によると、平成22年度では55,415人の高校生が高校を中退しています。
少子化のために人数自体は減少しているものの割合から見ると増加しています。高校を中退してしまうと最終学歴は中卒となってしまい、高校を中退してから将来やりたいことが見つかって大学や専門学校に行きたいと思っても高卒資格がなければ進学することができません。
就職したくても…
2022年4月調査時点の高校進学率は97%超(※)と、高校を卒業していることが当たり前となっています。やりたい仕事が見つかって会社に就職しようと思っても正社員登用にも限りがあるため比較対象となり、中卒という理由だけで断られてしまう場合も相応にあります。
そもそも応募資格が高卒以上という企業も多いので応募すらできないことになり自分に対して中卒が有利に働くということは、まずありえません。
そのため高校を中退した人は単発のアルバイトや日雇い作業、良くても契約社員などの不安定な仕事しか就くことができないというケースが多いです。
収入が不安定なので自立した生活をすることが難しく、結婚して家庭を持つこともできないなど、将来安定した生活基盤を築くことができないという問題につながることになってしまいます。
参照元:文部科学省公式HP:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kaikaku/main8_a2.htm
世間的に…
高校を中退してしまったことによる最大のデメリットは高校中退のまま社会に出た時に人生の選択肢が狭くなってしまうということだと思いますが、高校を中退したというと世間的なイメージが悪く、社会の風当たりも非常に強いです。中退理由には色々あって家庭の事情や病気などで通えなくなったりする場合もあるのですが、何か一括りに悪いと思われがちです。
自分は中卒でもいい、何も問題ないと考えている人もいるかもしれませんが、いつかは自分だけの問題では済まなくなる日が来るかもしれません。
パートナーとつきあう時に中卒というだけで嫌な顔をされたり、結婚したくても相手の両親に反対されたり、生まれたこどもが親の学歴のことでいじめられたりすることもあるので、最低限高校だけは出ておいたほうが良いのではないでしょうか。
少子化のために人数自体は減少しているものの割合から見ると増加しています。高校を中退してしまうと最終学歴は中卒となってしまい、高校を中退してから将来やりたいことが見つかって大学や専門学校に行きたいと思っても高卒資格がなければ進学することができません。