親御さんへ
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こちらでは不登校になった子どもの高校卒業を考えている親御さんに、通信制高校という選択肢があることや通信制高校が選ばれる理由について解説します。
まずは保護者の方から動き始めてください
子どもが高校を中退してしまったが、せめて高校卒業資格だけは取らせておきたいと考える親御さんは多いのですが、子どもが動くのを待っているという方がほとんどです。
ただ待っていても子どもがその気になるどころか、ますます引きこもってしまったりして更に悪い状況になっていく可能性もあります。そうなる前にまず保護者の方から動き始めてください。最終的にどうするのか、どこの学校に行くのかを決めるのは子どもの方ですが、そのための選択肢を提示してあげるのは親の役目です。
まだ社会経験も浅い子どもでは自分から解決策を見つけて行動することは難しいことなのです。まず通信制高校などの資料を集め電話相談したり、実際に学校に行って面談したり、授業を見学したりしてみてください。見学の時には子どもも同伴するようにしてください。何より学校に行くのは子ども自身なので、自分がやっていけそうかどうか判断するのは子どもだからです。
通信制高校が選ばれる理由
高校卒業資格を取得するために多くの人は通信制高校を選びます。その理由はマイスタイル・マイペースで勉強したり、友達と遊ぶなど自分の時間を大切にできるからです。
仕事をしたい、学校とスポーツや芸能活動を両立させたい、不登校だったのでコンディションの良い時だけ通学したい、空いている時間を趣味や稽古事に使いたいなど、生徒の状況に合わせて学ぶことができます。現在通っている高校から転入する場合には、その高校で取得した単位を引き継げるので単位を取り直す必要もありませんし、単位制なので留年もありません。
不登校・いじめの相談窓口
ある調査によると、いじめが原因で不登校になってしまったという生徒は小学校で1.9%、中学校で2.3%となっています。
いじめられても誰にも言わないケースが多く、誰かに言うと余計にいじめられることを恐れている、親に心配かけたくない、いじめられていることを知られると自尊心が傷つくなどが理由にあるようです。そのため本当はいじめられて不登校になったのに病気ということになっている生徒も沢山いると考えられています。
いじめを受けているのに相談しにくいという場合には第三者機関のいじめ相談窓口に相談するという方法もあります。行政の相談機関としては法務省の「子ども人権110番」、文部科学省の「24時間いじめ相談ダイヤル」などがあり、いじめに対するノウハウを持つプロの相談員がじっくりと話を聞いてくれるので良い解決策がみつけられるかもしれません。
文部科学省:児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(PDF)
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